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【第3回】 オンライン政策勉強会2021~2022:講師は若森正城氏

2021/12/21

■ テーマ:「幼保一体がなぜ、今子どもの育ちに必要なのか?〜異年齢と子ども主体の保育実践を通して〜」
■ 講師:若林正城氏 幼保連携型認定こども園こども園こどもの森理事長・園長、元全国認定子ども園協会代表理事

若森氏は1967年、北欧(デンマーク・スウェーデン)に渡り、北欧の子ども観について学んだ。当時の北欧では「社会に必要な次世代に生かす子ども観」があり、「国づくりは人づくり」という理念があった。集団よりも個人を生かす社会観が根付いており、それ以降、同氏は日本と北欧を比較し保育を実践してきた。

当時の日本は、保育者が中心で時間に沿った一斉型保育。一人一人の主体性を大切した北欧の保育が行われ、カルチャーショックを受けた。「教育は生活の基本」と学び、子どもの生活(あそび)のために工するのが大人の役割だと知った。このことが同氏の保育の原点となっている。

「年齢・制度で分けず、等しく時間や環境を体験しあうことが自然の形」と考え、幼児教育と保育を統合した幼保一体型にこだわってきた。保育界と教育界が二極化した社会構造や行財政、子育て意識の不平等感を解決したいと考えた。異年齢保育を取り入れたのも、0歳から就学前の子どもたちが一緒に生活することで思いやりや尊敬の心が育まれ、心の豊かさや信関係の築きにつながるため。安心できる場所と時間が保障されると子どもの主体性が育ち、自己充実につながる。全職員が共通意識をもち、連携するチームプレーが欠かせない。

「生きる力の基礎」を育てる認定こども園には、①理事長や園長自身が子どもにどのような生活を身につけてほしいと願うかという倫理観、②「誰のため、何のための保育・子育てなのか」の継続的な確認、③子ども主体で教育と福祉を一体とした温もりのある丁寧な生活体験の場、④人格を尊重し、個性を引き出す、⑤保育者の同僚性、保護者・家族・地域の子育てを応援する役割と使命などが求められると力を込めた。

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